ナンバープレート盗難の実態
車両部品を狙った犯罪の中でも、ナンバープレートの盗難被害は近年増加傾向にあり、深刻な問題となっています。
警察庁が令和7年3月に公表した「自動車盗難等の発生状況等について」によると、2024年の全国「部品ねらい」認知件数は14,724件。
このうち6,355件(約43.2%)がナンバープレートの盗難であり、依然として高い割合を占めています。
盗難されたナンバープレートは、盗難車両への取付けや不正使用に悪用されるケースも多く、重大犯罪に利用される危険性も指摘されています。
このような背景から、警察庁では防盗性の高い「盗難防止ネジ」の普及促進を呼びかけており、早急な対策が求められています。
盗まれたナンバープレートは、二次犯罪に悪用されています。
ナンバープレートが盗まれると・・・
- 盗難車や覚せい剤密売車両へ取付け
- ひったくりなどに使う盗難バイクなどへ取付け
- 殺人や強盗・誘拐など凶悪犯罪に使用する犯行車両への取付け
など、二次犯罪に悪用されています。
ナンバープレート盗難は年間約6,300件!
ナンバープレートを固定する一般的なネジは、ドライバー1本あれば約10秒で簡単に取り外しが可能です。
このあまりにも無防備な構造は、防犯性の観点から大きな問題となっています。
さらに、これらのネジはサビに弱く、経年劣化による脱落や緩みの原因にもなりかねません。
特に屋外で常に風雨にさらされる車両環境においては、信頼性の高い固定方法が求められます。

あっという間に盗まれる現実
ナンバープレートの盗難は、わずか十数秒のうちに発生するケースが少なくありません。
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自宅の駐車場で…
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コインパーキングで…
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そして、なんと買い物先の駐車場でも…
いつ・どこで被害に遭うか分からないのが現状です。
犯人にとっては“工具ひとつで簡単に外せる無防備なターゲット”なのです。

軽自動車やバイクも被害対象に
ナンバープレート盗難の被害は、普通自動車だけに限られた問題ではありません。
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・軽自動車
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・バイク(原付含む)
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・メーカーや車種を問わず
あらゆる車両が盗難のターゲットとされています。
人目につきにくい場所に停められがちな軽自動車やバイクは、特に狙われやすい傾向にあるため、より一層の対策が求められます。

営業車・社用車も標的に
企業活動そのものを妨害しようとする目的で、社用車や営業車のナンバープレートを盗むケースが急増しています。
ナンバープレートが盗まれてしまうと、車両を運行することができなくなり、営業活動に重大な支障が生じます。
納品や移動が滞ることで、顧客対応の遅延や取引先への信頼低下につながり、結果として巨額な損失を招く恐れもあるのです。
